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デッサンとは何か
木炭や鉛筆などで,対象の実在感・質感・質量感,そして力動感などを表現するデッサンは,「ものごとを正確に把握し,それを画面に価値転換し,構成表現する」というあらゆる造形表現に共通する方法と技術を学ぶものです。
したがって水彩・油彩技法や色彩構成は,基本と活用展開として一体系で修得されるべきものです。正しいデッサンは造形する直観力,構成力表現力
つまり創造的個性の「眼と精神と手」を,その実践の日々に形成していくのです。
美術体係によるデッサンが際立っているのは,ものごとの表層の描写に終始したり,盲目的に描きまくるのではなく,「ものの見方,構成のしかた,表現のしかた」を自覚しているから
鉛筆淡彩・着彩・油彩、そして色彩構成・立体構成など専攻別課目は、とかくデッサンと別個にとらえられがちですが、実はそのすべてを貫く「分母」が「色と形と空間のしくみ」であり、これはデッサンで学んだものなのです。つまり色と形を読み、これを構成する基本技法の、これは応用問題にすぎないのです。
静物・人物など題材が変わり、材料が変わり、写実的な表現から色彩構成のような構成変換(抽象化)など、表現形式が変わっても、自在に働く創造原理だけが「基本」と呼べるものなのです。
これが美術体系のデッサン技法です。
鉛筆淡彩/着彩
デッサンに挙げたポイント1)〜3)は共通です。4)については、鉛筆で全体の基本的構造を形成し、個有色やニュアンスを水彩で、という二つの材料のバランスがポイントになります。鉛筆で描き込みすぎると水彩の冴えが侵されるので注意。
日本画科の着彩は、鉛筆で対象の形態特性を描写するが、主役は水彩の描き込み、となります。
油彩
基本的には写実なので、1)〜3)は共通、4)については、木炭やモノクロームのおつゆ描き(下描き)で全体の基本構造をつかみ構想を練ることが要になります。
油彩の特性は「おつゆ描き、薄塗り、厚塗り、ナイフによる削り」など描き方が多様化するので、その効果的な選択が、色価の冴えや響き合いを左右することになります。しかし水彩の場合同様、基本的には油絵具を使って有彩のデッサンをするつもりでよい。
色彩構成 /立体構成
色彩構成・立体構成は、多くデッサンと併出される課題です。デッサン力が、多彩な色と空間に展開できるかどうかが問われるものです。
色彩構成では色彩感覚・配色のセンス;構想力(イメージ力)、色面の構成能力等が問われます。
立体構成では写実的なあるいは抽象的な形と空間構想力要求されます。
また、色彩構成では色面の活かしかた、立体では粘土など質料・素材の効果的な活かしかたが作品を豊かにしていきます。
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