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本講座は、美術体系テキスト<色宇宙・配色調和>より抜粋したものです。  <色彩講座>第1回第7回第8回
(第7回,第8回「色宇宙の体系」参照)
[編著]関根英二;ルボー主宰
[CG]宇都宮 格;アトリエ・ルボー
Color Lecture
色彩講座
<第9回>
1.色宇宙・質量と力のシステム;10主色の場の作用形態
 
 暗黒の渦動重力場が生み出すダイナミックな慣性力に形成される色環の場は、「色宇宙の体系」にみたように、暗く重く凝集する無限的な菫(V)の場に生まれ、明るく放射する黄(Y)までの遠心的な時空系列と、黄から赤(R)そして紫(P)へと再び暗く重力場に沈んでいく求心的な時空系列との有機的綜合であり、「質量と力」のシステムである。
色相個々は核心領の時空的力の必然に働く「質量と力」のしくみ、つまりエネルギー特性あるいは機能特性の現象にほかならない。これが「色の形態」である。
 渦動重力場である暗黒の核心領から、無と有のゆらぎとして生成する菫(点)に始まり、青(線),緑(面),黄(空間・物体),赤(活動体・作用場),そして紫(解体・昇華)におよぶ時空的必然の全体こそが「体系」なのである。
 この色宇宙の生成進化・開展・変容消滅の全体系を作用形態として展開したものが下の図(色宇宙と図形宇宙)である。

「色宇宙」油彩F50
2.色と形態のシステム
  下段の各画像クリックで拡大
 V(菫)VB(紫青)の宇宙は原領域核心領の渦動重力場の核心近傍にあって、強い重力と圧力と角運動とのせめぎ合いの場である。V(菫)は無(0)と有(1)の境に明滅するいわば不確定な複素的場である。
 その質と力が持続性を得て有(1)の誕生となるとき、VB(紫青)が現象する。そしてここに無限の点(質的個体)の場が生成する。
 B(青)になると、点の場の質と力によるゆらぎ(疎密)の相対・複合(数・量)によって波動が生まれ、系列性(線)が形成される
 BG(青緑)は量(数)と位相と範型(カテゴリー)の場である。線の複合(2),重合(3)という対互性、あるいは原形 (三角形)と包括統一の形式(円)のイデアが生まれ、螺旋が形成される。
 g(エメラルド緑)では量と位相の基準系が形成され、平衡・対称・等質・等方の公理系(直交座標)が生まれ、超平面が形成される。
 G(緑)では領域(面分)が生まれる。対生成の複合平衡・相称の長方形、多の統一拡充の実質面である。
 領域は拡張充実し、増殖進化する。に見た複合(2;偶;対)と重合(3;奇;互)との綜合(5)が共振と連鎖反応を生み、これに渦動が働き、拡充進化の動的平衡(ダイナミック・シンメトリー)のシステムを形成する。
 これがGY(緑黄)の場である。図では渦動場に植物の輪生のように144゜毎に新しい同相の場が無限に生成展開され、それらの自己表現体系の全体が五方向の作用線を成している。PL図形としては五角形が相当する。
 Y(レモン黄)V(菫)の対極にあって、暗黒の核心領の渦動重力場のあらゆる作用から解放された極限にある。光と物質と時空の球対称の無限大の展開・放散である。三次元空間に光と物質が無限に拡張される。この場は無限であるとともに有限の一面体であり、同時に対称体として二面体でもある複素的場である。
  Y(黄)の場は、有(1;実質)であるVB(紫青)の対極にある。Y(レモン黄)の時空系を得た物質は立体(粒子)として組成独立し、やがては実質量をもった個体(物体)として重力作用場を成すものとなっていく 有限の三面体を成す。
 質と力の不連続線を成すB(青)の場の対極にあるこのYR(黄赤)は、大域的な時空の流れの中で個体相互がダイナミックに働き合う作用場である。図では四面体が見られる。
 エネルギーの相対性(2),相関性(3)といった基本構造や種類の体系が出来るBG(青緑)の対極にあるのが、このR(赤)の時空場である。独立的な個体相互の作用場の複合・重合・群化による多元的統一場ダイナミック・バランス(力動的均衡)のシステムである。(図形としては五面体)
  r(ピオニー赤)g(エメラルド緑)の対極に位置し、赤のシステムの理想化といえる有機的統一(オーガニズム)の機能系である。(六面体)
  rの機能系の時空を超えると、赤までの質量と力の時空構造がその作用力と機能に変換される。これがRP(赤紫)の場である。物質や領域や形態は崩壊し、時空はゆらぎ、変容し、あらゆるエネルギーが解放される。
  V(菫)に誕生した質と力の生成,進化,展開,実現,変革の時空は、RP(赤紫)の場を経てこのP(紫)の場の超越・昇華の時を迎える。物質と力の拡充進化であるGY(緑黄)の対極にあるここは、いわば「負の拡充進化」の場である。すべての質量と力が縮退・還元のゆらぎに共振・連鎖反応し、やがて原領域核心領の重力場に消えていく



 色宇宙正面図に具象したこの色と形態の体系の妥当性は、自然的日常的に体験できる。たとえば日々の事象で、無限的な菫は澄んだ夜空や海の深さの色である。これが青,青緑,緑と明けて行き、黄で真昼、やがて午后から夕べ(黄赤から赤紫)へ、そしてすべてが紫の暮色につつまれていく
 また下図にみるように生命の生成消滅、あるいは暗黒のゆらぎに始まる天体の一生など、あらゆる時空的必然に照応する普遍的な動的原理である。この動的原理を<体系(システム)>と呼ぶ。
 枠に付した<>内の数字は次元を示す。

生命の宇宙 まず無と有が渾然一体となっている無限的場があり、あるときここに一つの生命(図では分子)が宿る。この生命は与えられた「定め」によって生成・自己形成し、自己開展(発芽)、成育進化し花開く。やがてそれは結実し、熟成する。そしてさらに爛熟・変容の果てに崩壊し、潜勢的な場に回帰していく。


   <色彩講座>は現在、下段ブルーの回を公開しています。  
  第1回「序・構成感覚と構成力を豊かにする、色の宇宙・形の宇宙をひらくー」
第2回「創造の宇宙と色宇宙」
第3回「東西の色の原点ー玄と光ー」
第4回「色体系の位相ー原色その数と種類」
第5回「順序は秩序」「色の場ー色の三属性と四属性ー」

第6回「色宇宙--統一色場の色体系」
第7回「色宇宙の体系:前編」
第8回「色宇宙の体系:後編」

第9回「色宇宙と形態の体系」top
 

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