美術体系シリーズ
デッサン
講座 <第13回> |
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構成力をつくるデッサン技法の体系
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バルールは、これまで比例法、点・線関係法を通じて、つねにその相対性と「面とり」の重要性を述べてきました。
つまりバルールとは、ある色の絶対値(これをクルールという)を指すことばではなく、他の色との(色差=比)をみる語であり、そして必ず面として見ることが条件です。
対象場の色調は、大体無限連続的で、その色度が画然とした平面的な切れ目はまれなのです。したがって、方法的にはそれを有限化し、単純化しなければ、価値づけられないのです。いわば連続を自然数の単位で見るのが、比例法の始まりで学んだグレイ・スケールの考え方です。
この色価の相対性と有限化(面とり)の最も実践的な方法が今回の面関係法なのです。 |
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さて、対比の場をとらえるとは、複数の色価を同時に見る、つまり色面相互の関係を読むことです。いわば直観的な方法です。無論、バルールの相対性はそれが「色面」である限り色価だけで一意的に定まるのではなく、より以上に面(拡がり)の条件 大小、方位、個数、図形性、周辺との組成─に支配されています。とくに面の分量がバルールを左右するのです。これらはすべて前回の形象編で学んだもので、ここに「面とり」の重要性があります。さらに繰り返しますがバルールなるものは対比なしには存在しない、あらゆる対比の場にあるわけです。ついでながら美術体系の色体系もこのバルールの体系です。したがって色を明度V・色相H・彩度Cの三属性だけでなく、空間性や質量Mを加えた四属性(V,H,M,C)体系となっています。これでないと美術の色体系とはならないのです。 |
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さて、バルールの面関係法のシステムも形象の場合と同じく、四次元の方法の全体です。
ある場(面)がある
(1)いくつかの色面の集まりの全体
(2)それらの種類と脈絡
(3)それら個々の独自性(組成)と具体的しくみ
(4)それら各部の交互作用の全体場
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1)基調面;大局的領域の分類と相対場の概括。暗 :明 対比。 二分法 区分・副区分
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統一的「色面」にあっては、その色価の判断のしかた(規準)が面の大小と位相を左右し、又逆にある場をどんな単位や個数でとらえるかが、その色調の評価の如何にかかわるものとなります。
全体場を暗明二つの力(短色・長色)の領分の対比と見て、個々の拡がりを純化・区画、その色調を基調によって分類・価値づけます。次いで暗い領分、明るい領分がそれぞれ二分され、より暗い領分が形成されます。 これによって全体場は基調面の区分・副区分によるいくつかの領分の集まりとなります。
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2)内調面;領分の種類(クラス)と基本構造。    色域と位階秩序
三分法(相関対比)  |
二つの基調  の交わりがつくる全体場を、その主軸を成す中明度調 (ドミ・トーン)の領域によって統一します。この大域的な中心的色調を主調(ドミナン
Dominant)と呼びます。
a)系統性;全体の大域的色調を、まず基調 , とそれらをつなぐ (中明度領域)と見て、ドミ・トーン
の主調(主流となる、支配的色調)によってその領域を画し形成します。
b)序列性;次いで 系列・ 系列それぞれの主調の領域を面とり形成し、これを規準としてより暗い場、より明るい場を形成していきます。
a),b)によって、全体場の主格となる中間調が大局的秩序を性格づけることになります。
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3)組成面;主調の領域と具体的展開。 多分法(複合対比)
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領域の実際は「組成価値」であり、対比です。どこに、何に対してあるか、というローカルな「組合せ」における「拡がり」です。
(2)によって大域的に秩序づけられた   各の基本構造に、全体場の個性を成す主調(ドミナンス)の場と従属的色調との対比のパターンを価値づけ、これを規準体として周辺各部のローカルな主従の組成と、個々の個性的組成(内的しくみ)を拡充していきます。
a)相対性;個々の領域の独自性は、周辺との対比によっています。一つの色調が、置かれる「場」によってより明るくも暗くもなるのです。
全体場の主部を成す主調の領域を選び、これを主調たらしめている周辺との対比の実際(依属関係)を、「主調と従属調」のしくみとして価値づけ、組成展開していきます。 左図a)
と , と , と の組成拡充
b)独自性;大域的には同系類と見られた領分個々が、多くの場合異なる成分と組成に成っているものです。 左図b)
  各個の領域の個性的組成(内的しくみ)を「主調と従属調」
として価値づけ、さらに周辺との具体的対比へと組成展開していきます。
a),b)によって全体場の対比の種類、それらの具体的しくみをとらえ、場の個性的価値体系を組織統一します。
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4)対比・作用場;主要各部相互の力と働き合い
。 重合対比(対比の対比)
綜合  :  :  :   |
主要各部の相対性・独自性(3)は相互に力を及ぼし合って全体場を成しています。
面の大小、バルールの大小は交互に作用を及ぼし合い、それらの場の個性は各部に力の場を生みます。そうした力の場相互は又類比的・対比的な場を成して、作用連関の全体制を成していくのです。
左図に見るように、一個の色面が対比の作用によって多面化して見えたり、類比的調列に成る領分が周辺との強い対比によって同化(等質化)することもあります。
また、一つの大対比の領域はいくつかの小対比の領分の類化を促がして拡がりを生み出します。そしてその「多の統一」作用は、特権的な対比の力を強めますが、その拡がりを相対的に減じていくことになります。
こうした「色・面」の力の多次元的交互作用場の全体制、バランスをとらえていきます。
「全体を構成するいくつかの対比の場、それらの力のクラス、力の組成、それら主要部相互の作用場の全体制」
以上(1)〜(4)の全体によって色面の場としての全体を構成します。
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