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デッサン講座<第1回><第2回-前編-><第12回><第13回>
美術体系テキスト<デッサンのすべて>による特別講座です。
編著 関根英二;ルボー主宰
美術体系シリーズ
デッサン
講座
<第2回-後編->

 
 モチーフの形態 (フォルム)はその形と色価が綜合された様相です。
 そのフォルムは実在感・質感、ボリューム、そしてダイナミズム を表現しています。
 体制法はその力のありかたをとらえ構成表現する方法で、点・線・面の次元が、それぞれ
四つの方法を含みます。

 実在感というのはモチーフの明るさ暗さ(現象性)の強さです。それに対して質感はものの固有色と組成によっています。
 石膏は白っぽいものですが、強い白さ、柔らかい白さ、あるいは暗い白さなど、多様な白さの全体をとらえ、その実在感・物質感を構成表現することが、この「点体制法」の課題です。
 

 ものの立体感と実質的な充実(マッスといいます)のしくみをとらえていくのがこの方法です。
 立体感は形象性と色価の強弱によって表現されます。これには遠近法も含まれます。その空間感が実質的に充実されてはじめて「質量感」の表現となります。


 

 ものの形態の静的なバランス(均衡)と動的なバランスをとらえていくのがこの方法です。
 形態は形と色の統一ですから、形のバランス・色価のバランスの全体でその力動感がつくられています。
 その動勢(ムーブマンという)と力の強弱を多角的に読み、画面構成していくのがこの内容です。

 
 現実のフォルムを個性的・創造的に変形し構成する表現を“デフォルメ”と云います。
 この構成法はそうしたデフォルメの方法です。これには実践的・直観的なもの、「心眼」に
よる出会い、造形価値による構成、の三つがあります。
 モチーフとの「生の語らい」に始まる自然的デフォルメです。
 出会いの実感によって、主題の本質、その個性をとらえようとする立場です。
 ドガやロートレックのクロッキー、ゴッホ、ゴーギャンなどがこれに含まれます。
 

 対象と精神の眼 -- 「心眼」で出会い、その象徴性(意味・内容)によって、図像的にデフォルメしていきます。
 象徴主義、古代・中世美術などがその例といえます。
 

   
 対象の場に「絵を読む」ことによって生まれるデフォルメです。
 造形的イメージや絵画性(構成・配色)によって、形態が創造され、独自の「構成場」がつくられていきます。
 ナビ派、マチス、ブラックなど近代以後の諸派がこれに類します。
 

 
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